休養してますか?
私はここ2ヶ月ほど、かなり厳密に週4日トレーニングを積み重ねてきたため、少々疲労気味です…。
フルタイムの仕事、執筆活動、トレーニングと、日々、何かに追い詰められているかの如く過ごしています。
やはり疲労が蓄積していたのか、7月2日に8.5㎞ジョギングした後、腰痛と歯茎の腫れに見舞われました。
腰痛に関しては自分でサクッとマッサージして重症化する前に治すことができました。⇒必読記事「ランニング後の腰痛は、自分でマッサージして治す!」
今日(7/5)は仕事休みなので、天気が良ければ修行の山「十禅寺山」でリピートヒルクライム練習をする予定でした。
しかし朝から天気が悪く、一日中雨の予報。
これは神が与えたもうた休養の機会に違いない。
…という訳で、今回は「休養」の重要性について考えてみました。
目次
身体は休んでいる睡眠中に回復する
今でも多くの人は「筋肉はトレーニング中に強くなる」と勘違いしています。
鍛えれば鍛えるほど、筋肉は大きくなると単純に考えています。
しかしトレーニングとは、筋肉を酷使して疲労させているに過ぎません。
筋肉を大きくするためには、トレーニングが絶対に必要です。
しかし決してトレーニングの最中に筋肉が大きくなっているわけではありません。
筋肉がより大きく発達するのは、休んでいる睡眠中なのです。
その意味では、筋肉を発達させるためには、睡眠(休養)はトレーニング以上に大切な要素なのです。(発達を促す栄養が大切なのはいうまでもありませんね。)
恐ろしい過用症候群(オーバーワーク状態)
筋肉だけでなく、身体のあらゆる組織は、毎日の生活で様々なストレスに晒され、疲労が蓄積していきます。
私達が毎日、必ず睡眠するのは、その疲労から回復するためですね。
ところが忙しいと、一晩寝ただけでは蓄積した疲労から完全に回復できるなんてことはありません。
上の図は、身体が十分回復できていないまま、トレーニングしている状態です。
多くの人はこの「過用症候群」というオーバーワーク状態に陥っています。
どんなに素晴らしいトレーニングも、疲労から回復できていなければ、筋肉を発達させることができません。
疲労がどんどんと蓄積していき、最終的には身体を壊してしまいます。
過用症候群は身体だけでなく、精神にも当てはまります。
現代社会の問題である過労死を招いている要因の一つは「過用症候群」ですね。
筋肉は必ず超回復しようとする
毎日活動し続けていれば、筋肉には徐々に疲労が蓄積しています。
しかし筋肉は将来、同じような負荷やストレスにさらされても耐えることができるように、より強く回復しようとします。
これが「超回復」です。
上の図は、筋肉が疲労から超回復していく過程を表しています。
トレーニングによる疲労で、筋肉の状態は一時的に悪化します。
しかしその後、適切な栄養と十分な休養をとれば、以前より若干強く回復します。
ここでさらに適切なトレーニングをすると、筋肉はさらに強く発達します。
このサイクルを上手くマネージメントすれば、最高の肉体を手に入れ、最高の状態で毎日を過ごすことができるでしょう。
大切なことは、筋肉が超回復できるだけの「充分な」休養です。
毎日の睡眠でも、筋肉は疲労からある程度は回復します。
しかしたまにはユックリと、何もせず過ごす日を設け、筋肉を完璧に超回復させることが大切ですね。
最高の肉体を手に入れる方法
休養することの大切さが完全理解できたでしょうか?
激しく鍛え抜いているなら、しっかりと休養しなければなりません。
しかし休養し過ぎると、今度は逆に能力が衰える「廃用症候群」に陥る危険性もあります。
鍛え続けて最高の肉体を手に入れるためには、トレーニングの負荷、疲労の程度、休養時間、疲労回復の方法、回復を促す栄養など、様々な要素を総合的にマネー ジメントする必要があります。
次回は「過用症候群」と同様に、多くの人が陥っている「誤用症候群」について解説したいと思います。
…to be continued(続く…)