今回はランニングやウォーキングの終盤に、首の後ろが焼けるように痛くなるケースについて考察してみました。
目次
首の骨が痛くなる?
私の場合、30分ほどランニングしていると、首の後ろの骨付近が焼けるように痛み出すことがあります。
いつも痛くなるわけではなく、久しぶりに長距離を走った時とか、前日に筋トレしていた時とかに、痛みがよく出ます。
一般的には、首の骨の近くが痛くなると、頸椎そのものが悪いのかと考えるかもしれません。
しかしランニングした時に痛いということは、首の骨を支えている筋肉がコリ固まった痛みを出していると考える方が妥当だと思います。
首の骨=頸椎を理解しよう。
首の骨のことを頸椎(けいつい)といいます。
背骨は椎骨(ついこつ)と呼ばれる骨が24個積み重なって形成されています。 その上から7個が頸椎です。
一つ一つの椎骨の大きさや長さは異なりますが、頚椎の数は7個です。胸椎(きょうつい)は12個で、腰椎(ようつい)は5個あります。
つまり長い背骨は、頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個の24個の椎骨が積み重なって構成されているというわけですね。
個々の椎骨を結びつけている筋肉を理解しよう。
積み重なった椎骨は、非常に多くの、小さな筋肉によって結び付けられています。
短回旋筋(たんかいせんきん)・長回旋筋(ちょうかいせんきん)・棘間筋(きょっかんきん)・外側横突間筋(がいそくおうとつかんきん)などです。
これらの筋肉は、体表から最も深い位置にあるため、深層筋群(しんそうきんぐん)と呼ばれることもあります。
深層筋群は、椎骨を互いに結び付けているだけでなく、背骨を曲げ伸ばししたり、捻ったりする時にも当然、収縮します。
ほぐすのが難しい頸椎の深層筋群
深層筋群も筋肉ですから、負担がかかれば当然、コリ(筋硬結)ができてしまいます。
筋肉のコリ(筋硬結)についての必読記事はコチラ!⇒「筋肉のコリを解剖生理学的に理解しよう!」
問題は、体表から最も深いところにあるため、直接さわることもできませんし、的確にほぐすこともできないことです。
後ろ首から背中にかけては、僧帽筋(そうぼうきん)という大きな筋肉に覆われています。
つまり深層筋群をほぐしたい場合は、僧帽筋の上からマッサージしなければならないのです。
第7頸椎が目印になる!
頸椎の深層筋群をほぐす場合は、後ろ首の付け根に出っ張っている骨を目印にしましょう。
この骨が第7頸椎です。
頸椎の深層筋群は頸椎に付着している筋肉ですから、第7頸椎の突起のすぐ横から、上にかけてボールペンなどで押すと、非常に気持ち良くほぐすことができます。
ランニングやウォーキングする時は、ボールペンを持て!
ランニングやウォーキングをしていて、後ろ首の付け根付近が焼けるように痛み出したり、こった感じがしたりした場合、すぐにマッサージできるように、常にボールペンを携帯しておくと良いでしょう。
自分の指で後ろ首の第7頸椎付近を押圧(おうあつ)してもよいのですが、指に負担がかかりますし、指先は柔らかいので、うまくコリをほぐすことができません。
ボールペンは荷物になりませんし、後ろ首だけでなく、他の筋肉のマッサージにも使えるので非常に便利ですよ!
次回からはこのボールペンを使って筋肉をマッサージする「ボールペンマッサージ」について詳しく解説していきたいと思います!
乞うご期待!