この記事は2017年12月12日に更新しました
今年も倉敷国際トライアスロン大会(2017年09月17日開催)に備えて、スイミングの練習に励みました
私は例年、大会1ヶ月前くらいからスイミング練習を始め、大会が終わったらほとんどスイミングしません
何故ならスイミングはいちいちプールに行かなければならないので、面倒だからです
しかしトライアスロンを完走するためにはどうしても泳げなければなりません(最低でも1500m)
そのため必要に迫られて仕方なくスイミング練習するといった感じです
ところが今年は大会が終わっても、定期的にスイミングの練習を続けています
何故ならスイミングは非常に健康的であるということを今になって痛感しているからです
スイミング(水泳)は代表的な全身運動、有酸素運動で、体力アップやダイエットに大いに役立つことは誰もが認めるところでしょう
…という訳で、今回はスイミング(水泳)の運動効果、ダイエット効果について考察してみました
目次
スイミング(水泳)によって効果的に身体が鍛えられる理由
全身に水圧がかかることで、血行が促される
普段の生活では、私たちの身体には常に重力がかかっているので、体液や血液は下半身に溜まりやすくなります
しかし泳ぐときは心臓と下半身が平行になります
それに加えて、水に浸かると全身にくまなく水圧(水による圧力)が加わります
また浮力もあるので重力から解放されます
下半身に偏りがちな体液や血液がより全身を巡りやすくなり、血行がよくなると考えられます
心臓の負担が増え、血液を全身に送り出す循環機能が強化される
全身に水圧がかかるということは、毛細血管も含めてすべての血管にも圧力がかかり、内径が狭くなります
血管の内径が狭くなるということは、血液の通り道が狭くなるということです
つまり血液を送り出す心臓の負担が高くなります
血液を全身に送り出す循環機能が強化されるということです
運動としての強度がかなり高い
個人的には、スイミングはランニング以上にキツイ運動だと感じています
トライアスロンではスイム=1500m、バイク=40km、ラン=10km と設定されています
この距離設定をみても一目瞭然ですね
25mまたは50mプールで泳ぐ場合、苦しくてもコース途中で止まることなく、最後まで泳いでしまいます
ランニングなら苦しければ途中で立ち止まれますし、ペースを極端に落とすことができます
ところがスイミングは、コース途中で止まることがなかなかできません
プールで1コースを一人だけで独占的に使用できることは滅多になく、通常は1コースに何人も泳いでいます
そんな時、コース途中で止まったり、極端にペースを落としたりすると、他のスイマーの迷惑になります
苦しくてもコースの最後まで泳ぎきるはずです
つまり、ランニングやウォーキングよりも、追い込まれやすい状況といえますね
事実、私もランニングやジョギングではなかなか味わえない「追い込み」をプールで体験しています
基礎代謝が上がり、太りにくい体になる
運動強度が高まれば、それだけ運動後の基礎代謝を高く維持することができます
基礎代謝とは、ジッとしていても身体が消費するエネルギー量のことです
激しい運動をした日の夜は、身体が芯から熱を帯びたような感覚を味わうことがありますが、これは基礎代謝が上がっている証拠です
基礎代謝が上がる、いつもと同じ生活活動量であっても、より多くのエネルギーを消費できるようになるため、太りにくく痩せやすい身体になると考えられます
全身の筋肉をあらゆる角度から刺激できる
陸上で運動する場合、常に重力という負荷が身体には加わっています
しかし水中では、あらゆる方向から水圧による負荷がかかってきます
泳ぎ方にもよりますが、スイミングは全身を動かす運動です
エアロビクスなどのタンス系運動も全身を動かす運動ですが、水泳の場合は水による抵抗が全身に加わります
そのため、身体中の関節を動かす筋肉をまんべんなく刺激できます
関節に負担がかからない
足腰の筋力が弱い方や、体重が重い方は、陸上で運動すると脊柱、膝関節、股関節に対して、潰すような負荷がかかるため、関節を痛める危険性があります
しかし水中では浮力が働くので、関節や骨にかかる負荷を減らすことができます
重力から解放されるため、膝関節や股関節に痛みや障害がある方でも、安全に運動することができます
脳の刺激にもなる!
水中では、陸上とは異なった状況で身体を動かすことになります
これは脳の空間認識能力を高めるのに役立つと考えられます
私達は目をつむっていても、関節がどのくらい曲がっているか、どの位置にあるかが分かります
陸上とは異なった水中で、この関節の位置覚を認識することは、脳の刺激にもなるはずです
集中力が高くなる 恍惚感を味わえる(トランス状態に陥ることがある)
ランナーズハイという言葉があいます
長時間苦しいランニングを続けるうちに、無我の境地に到達し、恍惚感を味わうことです
実はスイミングではランニング以上に簡単に無我の境地に到達できます
泳いでいる最中は、ランニングと異なって視覚から入ってくる情報も単調です
プールの底か、息継ぎした時に一瞬、プールサイドが見える程度です
このような状況では、何も考えずに一心不乱に身体を動かすことだけに集中するので、無我の境地に近づくことができます
私の場合は、プールで泳ぐ時に、今、何往復目かを頭のなかで延々と繰り返しています
一切の雑念がなくなり、身体の動きに集中できるというわけですね
スイミング(水泳)のデメリットや危険性も理解しよう!
スイミングは一見、良いことばかりの運動に思えますが、実際には危険な側面もあります
スイミングでケガをしないために、デメリットや危険性もしっかりと理解しておきましょう
デメリット1:プールに行かなければならない
ランニングやウォーキングなら、場所を選ばず、好きな時に、好きなだけ実施することができます
ところがスイミングの練習は、いちいちプールに行かなければできません
近くにプールがあればよいのですが、とにかく練習する場所が限られてしまいます
私の場合は、自宅と職場の通勤道路から少し回り道したところに施設があるので、恵まれた環境だと云えます
しかしたまに、プールまで行くのが面倒くさくなる場合もあります
デメリット2:肩関節を痛める危険性がある
クロールの泳ぎ方を思い浮かべてみてください
両肩を大きく回しながら、延々と水をかかなければなりません
普段の生活では、クロールの動きのように肩を延々とグルグル回すことなどありません
肩関節の使い過ぎで、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)になることがあるので注意しましょう
デメリット3:首を痛める危険性がある
クロールで息継ぎする時、左右どちらか一方向だけで息継ぎするはずです
これは首の骨(頸椎)やその周囲の筋肉にとってはかなりの負担となります
理想は左右どちら方向でも息継ぎできるようになることです
私は右向きで息継ぎしますが、現在、左向きでも息継ぎをする練習を行っています
デメリット4:骨密度が低くなる…骨が弱くなる
人間の骨、特に脚の骨は、歩いたり走ったりすることで垂直方向に負荷がかかることで、骨が丈夫になります
スイミングでは浮力によってこの骨に対する垂直方向の刺激がなくなります
膝関節、足関節、股関節への負担は少なくなるのですが、骨自体は弱くなります
スイミングだけでなく、ランニングなどの運動も行うことが理想です
スイミング(水泳)が苦手な方へのアドバイス
「学生時代に水泳が苦手だった」「まともに泳げない」「泳ぎが苦手」という人は意外と多いのではないでしょうか?
「水着に着替えるのも恥ずかしい」「体型が恥ずかしい」
そう感じる人もいることでしょう
水泳は健康やダイエットに非常に効果的な運動とは分かっていても、なかなか一歩が踏み出せませんよね
そんな方々に向けて、スイミング(水泳)を始めるチョッとしたコツを紹介したいと思います
体型や水着姿が恥ずかしい?
ハッキリ言って、あなたが思っているほど、他の人はあなたを見ていません
あなたの体型や、水着や、泳ぎ方を、注意深く観察している人などほとんどいません
そんなことを気にするだけ時間の無駄です
モデル体型の方など、プールにはほとんどいませんから心配無用です
水中ウォークだけでもよい運動になる
今やほとんどの公営プールにはウォーキング専用のコースが確保されています
水中を歩いてみるとわかりますが、水をかき分けながら前進するのはかなりの運動量です
日頃から運動不足の人は、突然泳ぐと身体に大きな負担がかかります
とりあえず「クロール」&「平泳ぎ」
また、フリースペースというコースも確保されているはずなので、そこで泳ぐ練習をしましょう
泳ぎ方には、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライなどがあります
とにかくクロールと平泳ぎをマスターすることをおススメします
クロールと平泳ぎの練習方法については当ブログでも考察していきます(乞うご期待!)