こんにちは。理学療法士の石部伸之です。
「柔らかい身体」「柔軟性に富んだ身体」に憧れる人は多いはずです。
体前屈で手のひらが地面にベタッとつく人をみると思わず「凄い!」って思いますよね。
しかし、いざ自分でストレッチを始めて、身体を柔らかくしていくのは簡単なことではありません。
今回は「身体を柔らかくする方法」について考えてみました。
目次
身体を柔らかくするには時間がかかる
結論からいいますと、身体を柔らかくすることは誰でもできます。
しかし時間がかかります。
身体が固い人が、1日1回、5分間ストレッチしただけで、180度開脚できるようになることはありません。
180度の開脚や、ジャックナイフのような体前屈ができるようになるためには、少なくとも毎日、1時間以上かけてストレッチする必要があるでしょう。
身体が柔らかい人は、それだけの時間をかけているはずです。
毎日1時間以上、ストレッチする時間を確保できるかどうか…
これが最大のポイントです。
しかし毎日それだけの時間を確保するほど難しいことはありません。
「頻繁にストレッチする」ことも大切
180度開脚ができるようになるためには、時間をかけてストレッチをしなければなりません。それもできるだけ毎日、30分以上です。
しかし時間をかけたストレッチを1日1回すると同時に「頻度」も重要になってきます。
3時間ごとに、いや、もし可能ならば1時間ごとに、30秒でもいいからストレッチすることも重要です。
私が実践しているストレッチは「伸脚(しんきゃく)」です。
わずかな時間を見つけて、できるだけ頻繁に伸脚していますよ。
必読記事→「伸脚(しんきゃく) 意外と効果的なストレッチ」
ストレッチを怠ると、すぐに固くなる
いちど柔らかくなったからといってストレッチを止めてしまうと、筋肉はすぐに固くなります。
「継続は力なり」とはストレッチにこそ当てはまることなのです。
柔らかくなった身体を維持するためにも、頻度は重要になってきます。
すぐに身体が柔らかくなるストレッチなど存在しない。
ストレッチをした直後は、数ミリ程度は確実に筋肉は伸びます。
しかしそれは一時的なものに過ぎません。
すぐに元の固い筋肉に戻ってしまいます。
なかなか効果を実感することはできません。
ですから多くの人は「できるだけ短時間に」「できるだけ簡単に」身体を柔らかくする方法があると聞くと、すぐそれに飛びついてしまいます。
「いとも簡単に」身体が柔らかくなるような謳い文句のストレッチ法は、一時的な効果はあっても、身体が柔らかくなることはありません。
生理学的に考えても、身体を柔らかくするには、とにかく時間がかかるのです。
若いほど早く柔らかくなる
歳をとればとるほど、筋肉を柔らかくするのが難しくなります。(決して不可能ではありませんが…)
何故なら、若い頃に比べて、筋肉の線維化が確実に進行しているからです。
筋肉の線維化とは、筋肉が繊維のように白くスジばってしまう状態です。
大ケガをすると、皮膚にアザ、瘢痕(はんこん)が残ります。
これは何も皮膚だけに限ったことではなく、筋肉にも同じことがおこります。
繰り返し傷ついた筋肉は、うまく回復させてやらなければ、線維化が進みます。
筋肉痛が残っていたり、筋肉に違和感がるときは、無理にストレッチしてはいけません。
筋肉の繊維化を防ぐために、筋肉を酷使した後は、休養と栄養を十分にとり、しっかりと回復させてやりましょう。
そして何よりも重要なのは、できるだけ若いうちから、ストレッチを始めることです。
次回からは私が実践している効果的なストレッチを公開していきます!