IgG4関連疾患と診断され、現在1日当たり40㎎のプレドニゾロン(合成副腎皮質ステロイド剤)を服用しています。
凄まじい効果があり、約3ヶ月間も腫れ上がっていた顎下腺と涙腺は即座に縮小。全身疲労感、倦怠感も消失し、昨年発症した喘息も改善しました。
さらには子供の頃から悩まされ続けてきたアレルギー性鼻炎もなくなり、若いころのように絶好調といった感じです。
しかし強力な作用の薬には、様々な深刻な副作用がつきものです。
今回私が最初に体感した副作用が不眠です。
今回はプレドニゾロンの副作用の一つである、不眠について考察してみました。
目次
何故、不眠になるのか?

プレドニゾロンは副腎皮質ホルモンの「糖質コルチコイド」の構造をした合成薬物です。
糖質コルチコイドは、中枢神経細胞を興奮させるため、気分の高揚、興奮、不眠といった精神的な副作用(ステロイド精神病)が現れます。
ステロイド精神病は発症頻度は高いのですが軽度で、服用量を減らすと、後遺症なしに改善するといわれています。
ですから、40㎎/1日を服用している現状では、この副作用とうまく付き合わなければなりません。
不眠への対処法
プレドニゾロンの服用時間の調整
普通の人でも、糖質コルチコイドは副腎皮質から2.5~5㎎(プレドニゾロン換算)が生理的に分泌されているとされています。
この分泌は、早朝から午前中が高く、夕方から深夜にかけて低下するという日内変動リズムがあります。
プレドニゾロンを服用するときは、可能な限りこの生理的な日内変動リズムに合わせるように留意しなければなりません。
私は現在8錠(5㎎×8=40mg)を服用していますが、これを起床時(06:30)に6錠、午前中(10:30)に2錠服用しています。
午後に服用してしまうと、夕方から夜にかけて薬効が発現し、不眠になりやすくなると考えられます。
私はできるだけ日内変動リズムに即して服用していますが、量が多いので、不眠傾向となってしまいます。
日中は活動的に過ごし、心地よい疲労感をためておく
私は仕事中はほとんど座らず、常に身体を動かしています。また現在でも週2~3回、必ず40~50分の運動(筋トレ&エアロバイク)で鍛えています。
そのため、就寝時には心地よい疲労感があり、まったく眠れないということは一度もありません。
眠りの浅いレム睡眠時に、覚醒しますが、それでもしばらくするとすぐに眠ることができます。
このように、身体を動かしある程度の疲労感をためることも大切だと思います。
ただ、度を越した疲労感は身体の免疫力を低下させ、プレドニゾロンによる免疫力低下にさらに拍車をかけるので細心の注意が必要ですね。
副作用を最大限に活用しようと思う

以前の私は、常に身体の内面から湧き上がるような無尽蔵のパワー&パッションがありました。
ところが昨年6月に喘息を発症して以来、体調が悪化してしまい、常に倦怠感、疲労感が続いていました。
特にプレドニゾロン服用を開始する直前の、今年の4月~7月は、常に凄まじい倦怠感、疲労感がありました。
どれだけ寝ても疲れが抜けきらず、頭の回転もかなり鈍り、明らかにパフォーマンスが低下していました。
恐らく、そのころから徐々に私の体内でIgG4が増加していたのだと思います。
ところが現在は幸いにも、プレドニゾロンの効果により、中枢神経細胞が興奮しているのでしょう、以前にもましてパワー&パッションが沸き上がっています。(これがいわゆる多幸症というものでしょう…)
頭が冴えわたり、疲労感も倦怠感もありません。
この状態を活用して、著書の執筆、ブログの執筆を爆速させていきたいと思っています。
副作用には鬱状態もある…

プレドニゾロンの副作用には、多幸症、高揚感、興奮性といった躁状態のモノと、その真逆の鬱状態もモノがあります。
私が思うに、生活が充実し、目的意識をしっかりと持って毎日を過ごすことができていれば、プレドニゾロンの副作用による精神的な興奮は、それを加速させ、好循環をもたらしてくれます。
ところが、マイナス思考で、充実感も目的意識も乏しい毎日を過ごしていれば、精神的な興奮が空回りし、その結果として鬱状態という悪循環に陥ってしまうのではないでしょうか?
私は日々、明確な目的意識を持って生活することを心がけ、プレドニゾロンの副作用を最大限に活用していこうと考えています!
…続く(…to be continued…)