こんにちは。理学療法士の石部伸之です。
あなたは脚の裏側の筋肉を伸ばすストレッチを何かしていますか?
脚の裏にあるハムストリングスという固くなりやすい筋肉があります。
このハムストリングをを伸ばすストレッチが、学校の体育の授業でお馴染みの「伸脚:しんきゃく」です。
伸脚は簡単に行えて、なおかつ効果も高いとても優れたストレッチです。
今回はこの「伸脚」について考えてみましょう!
目次
短縮して固まりやすい「太ももの裏側の筋肉」
太ももの裏側には「ハムストリングス」という大きな筋肉があります。
ハムストリングスとは「大腿二頭筋」「半腱様筋」「半膜様筋」の総称です。
私達は日常生活で、椅子に座って過ごす時間がかなりあります。
椅子に座ると膝が曲がってしまうので、どうしてもハムストリングスが短縮して固くなりがちです。
ハムストリングスが固いと何が悪い?
ハムストリングスは脚の動きや、運動動作に大きく影響を及ぼしています。
誰もが知っている脚の筋肉に、太ももの前面にある「大腿四頭筋」があります。
この大腿四頭筋が効率よく動くためには、その反対側にあるハムストリングスとの協調性がとても重要になってきます。
例えば歩いたり走ったりするとき、ハムストリングスが固いと、膝の自由な曲げ伸ばしに影響を及ぼしてしまいます。
そのため踵(かかと)で地面をうまくとらえることがでなくなり、前へ進むための推進力も低下します。
ハムストリングスは肉離れしやすい
よく運動会などの親子競技で、全力疾走中に足が引き攣ったり、肉離れする保護者の方がおられます。
これは固いハムストリングスに、急激に負担がかかってしまうからです。
引き攣るのはだいたいが、太ももの裏側=ハムストリングスです。
これはハムストリングスが他の筋肉に比べて固くて弱いことが原因です。
伸脚で、手軽にハムストリングスをストレッチ
ハムストリングスの柔軟性はとても大切ですが、手軽にストレッチするのが難しい筋肉でもあります。
いつでもどこでも簡単にハムストリングスをストレッチできるのが伸脚です。
伸脚するときのポイントをみてみましょう
つま先をしっかりと立てる
つま先をしっかりと上に向けることで、ハムストリングスだけでなく、ふくらはぎの筋肉もストレッチすることができます。
最初は曲げた脚の踵を地面につけることができないかもしれませんが、毎日続けていくうちに、深くしゃがみ込むことができるようになります。
できるだけ股をひろげる
しっかりと股を開くことで、太ももの内側にある筋肉もストレッチすることができます。
1日に何度も、毎日するのがオススメ
身体の柔軟性を高めるためには、毎日ストレッチをしなければなりません。
1回ストレッチしただけで筋肉が柔らかくなるわけがありません。
私は毎日必ず伸脚していますが、休みの日など、ついするのを忘れてしまう日があります。
そんな日の翌日はやはり少し身体が固く感じられます。
とにかく毎日コツコツと、継続してストレッチをしましょう。
そうすれば180度開脚も困難ではないでしょう。
私も最近は忙しく、ついついストレッチを怠ってしまいがちです。
180度開脚ができるようになるための、様々なストレッチを実践し、当ブログで解説していきたいと思います!