体脂肪を削ぎ落とす方法 Vol.07

糖化 高血糖 ダイエット AGE 糖質制限

・糖質を摂取すると血液中グルコース濃度(血糖値)は高くなる=食後高血糖

・通常、食後高血糖はインスリンの働きによって正常範囲内に下げられる。

・しかし頻繁な高血糖は、体内のタンパク質を劣化させる。

・摂取した糖質が身体を構成するタンパク質を劣化させることを「糖化」という。

今回は、糖尿病ではない人にも注意して欲しい「糖化」について考察してみました。

目次

糖質を摂り過ぎると、身体を作るタンパク質を劣化させる

エネルギー源として非常に大切な糖質ですが、摂り過ぎは体内で「糖化」という反応をおこします。

糖化とは熱によって糖がタンパク質を構成するアミノ酸に結合して劣化させることです。

メイラード反応とも呼ばれています。

血液の高血糖状態が続くと、体内の細胞や組織を作っているタンパク質に糖が結びつき、体温で熱せられ「糖化」が生じます。

体内のタンパク質が糖化しても、初期の段階で糖の濃度が下がれば元の正常なタンパク質に戻ることができます。

しかし高血糖状態に晒され続けると毒性の強い物質「AGE」という物質に変性し、元には戻れなくなります。

糖化が進むと生じるAGE「終末糖化産物」がヤバい!

AGEとは終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)です。

AGEは強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされています。

身体を構成するタンパク質の1/3はコラーゲンと云われています。

皮膚のコラーゲンがAGE化するとシワやタルミ、骨のコラーゲンがAGE化すると骨が脆くなる骨粗鬆症、そして動脈がAGE化すると、心筋梗塞や脳梗塞、目に蓄積すると白内障の一因となり、認知症にも影響を及ぼします。

身体で深刻な疾病を引き起こす危険性を高めるAGE

体内で生じるAGEは次の公式で決められます。

糖化 高血糖 ダイエット AGE 糖質制限

食物から摂取するAGEにも注意が必要

AGEは体内で作られるだけではありません。

食事として摂取するAGEにも注意が必要です。

例えばホットケーキを焼く場合。

小麦粉(糖)と卵や牛乳(タンパク質)をミックスして加熱すると、ホットケーキが焼け、その表面はこんがりとキツネ色になりますが、これこそが糖化であり、AGEが含まれて言います。

「焦げた食べ物は身体に悪い」と云われるのは、高温で焼いたり揚げたりするとAGEが増えるからです。

特にベーコン等の脂っこい食べ物は酸化しやすく「糖質+アミノ」よりも「糖質+アミノ酸+脂質」の方がAGEを生じやすいと云われています。

食べ物に含まれるAGEの一部は消化の段階で分解されますが、約7%は排泄されずに体内に溜まってしまいます。

糖尿病の指標となる血液検査項目HbA1cも糖化を表すもの

血液中の赤血球には酸素を運ぶヘモグロビンがあります。

このヘモグロビンが糖化したものが、糖尿病の指標となる血液検査の項目「HbA1c」ですね。

HbA1cは糖化タンパク質で、「糖化ヘモグロビン」と呼ばれることもあります。

糖尿病患者ではこのHbA1cが高い値を示します。

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ヘモグロビンの寿命が約120日です。

そのためHbA1cのヘモグロビンに占める割合は、過去1~2ヶ月間の血糖値の指標となります。

血糖値を調べる血液検査項目には「血糖」とうものもあります。

「血糖」は採血時点の血糖値を反映するため、採血前に飴一つ食べていても高値を示すことがあります。

ある研究結果では、HbA1cの値が1%上昇すると、心臓血管を障害する危険性が%上昇するとの報告もあります。⇒ 関連記事

糖尿病でなくても、HbA1cは体内の糖化を知る良い指標となります。

正常な値は【4.9~6.0%】です。

糖質は身体にとって重要なエネルギー源の一つですが、過剰に摂取すると体内でAGEが生じ、様々な病気を引き起こす危険性を高めます。

次回は、身体にAGEを溜めない生活・減らす生活について考察してみたいと思います。

…to be continued(続く…)

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