2011年末の忘年会の席上、軽いノリから同級生3人で第2回倉敷国際トライアスロン大会のリレー部門に参加することになった。
チーム名は「S61児島高校卒の男達」。
ラン担当のカンコー氏、スイム担当のドリームSW氏、バイク担当が私である。
実はトライアスリート並みのトレーニングをしていた私
トライアスロン大会に参加するといっても、それはリレー部門のこと。
当時はまだ個人の部に出場する人にたいして「よぅやるわ…」的な感情を抱いていた。
一人でスイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞をこなすなんて「何が楽しん??」と思っていた。
しかしよく考えてみれば、自分も人から「よぅやるわ…」と思われるようなことをしていた。
私は10歳の頃から身体を鍛えており、トレーニングはライフワークそのものである。
実家ジムで筋トレした後、実家に車を置いて自宅まで20㎞走って帰り、翌日、MTBに乗って実家まで車を取りに行く…。
そんなハードトレーニングをよくしていた。
私がトライアスロンに出場することを聞いたある知人はこう言った。
「今でもやってることはトライアスロンとそう変わらんがな…」
私がそれまでマラソン大会やトライアスロン大会などの競技スポーツ大会に出なかったのは、単にきっかけがなかっただけにすぎない。
それに何より、まだ子供が小さく子育てに忙しく、日曜日は家族と過ごすことが最優先だったからだ。
しかし2012年、ついに時は熟した。
私は45歳で初めて競技スポーツ大会に出場することになったのだ。
いきなりヒルクライムの虜になる。
トライアスロンのリレー部門でバイクを担当するといっても、私はロードバイクを持っていないし乗ったこともない。
タイヤが極細で車道しか走れないロードバイクは大嫌いである。
しかし大会に出るためにはロードバイクを購入しなければならない。
意を決して2012年4月に TREK 2.3(確か全部で20万円弱だったと思う)を購入。
大会3ヶ月前からトレーニングを開始した。
しかしここで大きな壁にぶち当たることになる。
それは倉敷国際トライアスロン大会のバイクコースが ”超激坂” コースということだ。
倉敷国際トライアスロン大会バイクコースの高低差の図
倉敷国際トライアスロンのバイクコースは、旧鷲羽スカイラインを二往復するという過酷なもの。
普通の平坦な道で練習していては到底、このコースを走り切ることはできない。
つまりヒルクライム練習(坂道を登るトレーニング)が不可欠なのである。
幸い私の住む玉野市は、ヒルクライム練習に適した山がたくさんある。
児島半島には金甲山、貝殻山があり、王子が岳にも近い。
そして何より私の修行の山「十禅寺山」があるのだ!
私がこよなく愛する修行の山「十禅寺山」はほとんど車が走らない、激坂が2km続いている。
そんな訳で私はロードバイクに乗り始めた当初からヒルクライム練習をするようになった。
ローディ(ロードバイクを乗る人をこう呼ぶ)の中には、坂道を登るのが嫌いな人もいる。
しかし10歳の頃から己を鍛え抜き、限界に挑戦することが好きな私にとって、激坂をもがき苦しみにながら登るヒルクライム練習は、まさに理想のトレーニングである。
初めてロードバイクで金甲山を登った時の爽快感、達成感は今でも忘れられない。(その時は途中でバイクを降りて押しましたが…)
それまでロードバイクを危険視してきた私は、こうしてヒルクライム練習の虜となったわけである。
【次回予告】
第2回倉敷国際トライアスロン大会のリレー部門完走に向けて、S61児島高校卒の男達は日夜トレーニングに励んでいた。
しかし大会1ヶ月前に、驚愕の知らせが舞い込んできたのだ!
果たしてS61児島高校卒の男達は、地元の児島で開催されるトライアスロン大会を完走することができるのか??
…to be continued(続く…)