今回から【究極の健康体】を目指すシニアのために、リハビリトレーニング講座を大公開していきます。
リハビリトレーニング講座を始めるにあたって、まず初めに完全理解して頂きたい基本中の基本が幾つかあります。
先ずは、それらについて詳しく解説していきます。
目次
リハビリトレーニングの基本中の基本、その1
【健康のためには、身体を動かすスポーツではなく、身体を鍛えるトレーニングが必要】
健康のために何かスポーツを始めようと思っている人、またはすでに何らかのスポーツをしているすべての人に知ってもらいたい、とても重要な基本的な考え方です。
それは「健康のためには、身体を動かすスポーツ(運動)が必要」である。しかしより大切なことは「身体を鍛えるトレーニングもする必要がある」という考え方です。
つまり「スポーツばかりしていてはいけない」ということです。
健康のためには身体を動かすことが大切なことは、誰もが理解している常識ですよね。
今は昔に比べて明らかに身体を動かす量が減っています。
肉体的な労働も減っており、移動するのも車、毎日PCの前で座って過ごす時間も増えています。
その結果、多くの人が肥満、メタボ、生活習慣病といった問題に悩まされるようになっています。
そもそも私達の身体は動くために作られています。
腕を頭の上まで挙げることができるのも、脚を横に広げることができるのも、すべて必要性があるからこそ。
動くものを動かさないでいると身体はどんどんと衰え、老化が早まります。
つまり健康のためには「動くこと」が非常に重要となります。
そして楽しみながら動くことができる最も手軽なものが、運動(スポーツ)です。
運動(スポーツ)しているからと言って健康とは限らない。
健康のために、皆さんも自分に合った運動(スポーツ)に取り組んでいるはずです。
ランニング、ゴルフ、スイミング、ウォーキング、テニス、自転車、バトミントン、サッカー、バレー、草野球等々…。
しかし実はここに大きな落とし穴があります。
それは「運動(スポーツ)しているからといって健康とは限らない」ということです。
運動(スポーツ)は、その種類を問わず、身体に様々な負担をかけます。
ある特定のスポーツばかりしていると、身体の一か所にその負担が集中します。
その結果、そのスポーツ特有のスポーツ障害が生じます。
例えばランナーの膝痛、ゴルファーの腰痛、テニス選手のテニス肘、野球選手の肩痛などです。
私達は「スポーツで身体を動かしていれば健康になれる」と思いがちです。
しかし運動(スポーツ)するということは、身体に負担をかけることでもあり、健康を損ねる危険性と常に背中合わせであるということを忘れてはいけません。
熱心にスポーツに取り組めば取り組むほど、その危険性は高くなってしまいます。
単なるレクリエーションとしてスポーツを楽しむ場合も同じです。
身体を鍛えるトレーニングこそ重要である。
プロスポーツ選手は、運動することが仕事です。
身体にかかる負担も、一般のスポーツ愛好家とは比べ物になりません。
ですから、プロスポーツ選手は身体にかかる大きな負担に耐えるため、様々なトレーニングによって身体能力をあらゆる角度から鍛え抜きます。
サッカー選手はサッカーの試合ばかりすることはありません。
野球選手は野球の試合ばかりすることはありません。
テニスの選手はテニスの試合ばかりすることはありません。
自らのスポーツで最高のパフォーマンスを発揮するための、身体づくりを決して怠ることはありません。
では、私達のような一般のスポーツ愛好家はどうでしょうか?
テニスをしている人で、テニス以外のトレーニングをしている人はあまりいません。
自転車に乗っている人で、自転車以外のトレーニングをしている人も多くありません。
健康のためにスポーツで身体を動かすことはとても重要です。
しかしスポーツから最高の効果を得るため、そしてスポーツでケガをしないためには、スポーツをするための身体作りとして「身体を鍛える」必要があります。
スポーツとトレーニングを組み合わせることで、年齢に関係無く、より健康に、より強靭になれるということを完全理解しておきましょう。