筋肉の「起始」と「停止」を完全理解 筋肉講座 Vol.01

筋肉の起始と停止

スポーツやトレーニングをする場合、筋肉に関する知識が有るか無いかによって、やり方も内容も違ってくれば、得られる効果も大きく異なってきます。

今回から、スポーツ&トレーニングをする上で必ず役に立つ、筋肉に関する基本的な知識を解説していきます。

筋肉の種類

身体にある筋肉は大きく三つに分類することができます。

骨格筋(こっかくきん)

骨格筋は一般的に、一つ、またはそれ以上の関節をまたいで、骨と骨に付着しています。

骨格筋が収縮することで、骨と骨が近づき、関節が動きます。当ブログで筋肉という場合は、全て骨格筋のことです。

平滑筋(へいかつきん)

平滑筋は主に内臓や血管の壁を構成している筋肉です。

心筋(しんきん)

内臓のなかで唯一、心臓の筋肉だけを特別に心筋といいます。

心筋は心臓を永続的に収縮させる筋肉で、運動によって心収縮数が増加するように、身体活動と密接に関係しています。

随意筋と不随意筋の違い

骨格筋は、運動神経によって随意的に(意識的に)収縮させることができます。つまり自分の意志でコントロールできるということです。

平滑筋と心筋は、意志とは無関係に不随意的に収縮する、自動収縮能力をもち、自律神経によって収縮が自動的に調整されています。

「筋肉の作用」を知ることの重要性

スポーツやトレーニングでは、筋肉の作用について知っておくことが非常に大切です。

筋肉の作用とは、「その筋肉が収縮すると、関節がどのように動かされるか」というものです。

筋肉の作用を知ることで、効率的、効果的に関節を動かせるようになるだけでなく、ある関節を力強く動かすためには、どの筋肉を鍛えれば良いかがわかるからです。

この筋肉の作用を理解するうえで大切なのが、その筋肉の付着部を知ることです。

筋肉の「起始(きし)・停止(ていし)」

一般的に筋肉は、一つ、またはそれ以上の関節をまたいで、骨と骨に付着しています。

筋肉が付着する一方を起始(きし)、他方を停止(ていし)といいます。

ただし、筋肉の起始・停止は、厳密にその基準が定められているわけではありません。

ですから、どちらを起始で、どちらを停止と呼ぶかは決定的な意味をもちません。

付着部の一方を、他方と区別するために「起始・停止」という言葉を使うと考えてもよいでしょう。

最も重要なことは、「筋肉が、どの骨と、どの骨に付着しているか」を理解することなのです。

どちらが起始で、どちらが停止か?

筋肉の起始・停止は、厳密にその基準が定められているわけではありませんが、大まかには次のような基準があります。

動点と固定点

筋肉の収縮によって移動しない側が起始、移動する側が停止です。この場合、起始を固定点、停止を動点と呼ぶこともあります。

 体幹と四肢(腕と脚)

体幹と腕や脚をつなぐ筋肉では、体幹側が起始、腕や脚の側が停止です。

 骨盤から近いか遠いか

体幹には、脊柱に沿って幾つかの筋肉が存在しますが、この場合は、骨盤に近い方が起始、骨盤から遠い方が停止となります。

背骨(脊椎)から近いか遠いか

体幹には水平方向に走る筋が幾つか存在しますが、この場合は、脊椎に近い側が起始、遠い側が停止となります。

起始と停止がわかると、筋肉の作用がよく分かる

筋肉の起始と停止

例えば上腕二頭筋は、文字通り、二つの筋肉(長頭と短頭)に分かれており、長頭は肩関節内部から始まり(起始)、橈骨に停止します。

短頭は肩甲骨の烏口突起から起始し、長頭と同じく橈骨に停止します。

上腕二頭筋を鍛えるためには、筋肉を最大限に収縮させることが大切です。

しかしただ単に肘を曲げただけでは、上腕二頭筋は最大限に収縮しません。

筋肉の起始と停止

上腕二頭筋を最大限収縮させるには、若干、肩を前に出して、起始と停止を最大限に近づけるように意識しなければならないのです。

このように、筋肉の起始と停止が理解できていれば、効果的なトレーニングができるようになるというわけですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

理学療法士・看護師・介護支援専門員。 身体を鍛えることをこよなく愛する52歳。 熱烈なボディビルダー、サイクリスト、トライアスリートで、地元で毎年開催される【倉敷国際トライアスロン大会】に参戦しております。