連休を利用して一泊二日の旅行へ行ってきました。
目的地は以前から行ってみたかった姫路城です。
姫路城以外に行き先は決めていなかったのですが、ホテルでもらったガイドブックに載っていた書写山が良さそうでしたので、足を伸ばしてみました。
目次
兵庫県姫路市の書写山(書寫山:しょしゃざん)
書写山は姫路城の北西約7㎞のところにある山。
姫路城から車で20分ほどで麓のロープウェイ乗り場まで行くことができます。
ロープウェイの大人料金は往復 ¥1000 です。 片道券だけ買って歩いて登山することもできます。気ままな一人旅なら、トレイルランニングしながら山頂まで駆け上がるのですが…。
ロープウェイは15分毎に運行されています。
この日は残念ながら曇りでしたが、景色は良かったです。
圓教寺(えんきょうじ)
山上にはトム・クルーズ主演の映画「ラストサムライ」のロケ地となり、一躍有名になった西国三十三所の圓教寺(えんきょうじ)があります。
書写山ロープウェイの山上駅を出ると、入山志納金を払う関所があります。
山上駅から魔尼殿までは約1kmほどあり、徒歩なら山道を20分程かかります。
入山料とバス往復料金を合わせて¥1000なので、魔尼殿まではバスで行くのが無難だと思います。特別志納者は胸にシールを貼ってもらえるので、これが¥1000払った証となります。
境内は、仁王門から十妙院にかけての「東谷」、摩尼殿(観音堂)を中心とした「中谷」、三之堂や奥の院のある「西谷」に別れています。
ロープウェイの山上駅からマイクロバスに乗ると、東谷を通って中谷へ運ばれるので注意しましょう。
マイクロバスは、かなりの坂道を走るのでスリルがあります。
マイクロバスを降りたらまず、山上駅へのバス発車時刻をチェックしておきましょう。
圓教寺 魔尼殿(えんきょうじ まにでん)
バス乗り場から少し歩くと小さな池があり、その奥に魔尼殿(まにでん)があります。
魔尼殿へ続く石段
圓教寺(円教寺、えんぎょうじ)は、天台宗の別格本山で、西国三十三所の代二十七番となります。
「西の比叡山」と呼ばれるほど寺格が高いそうです。
昔にタイムスリップしたような気分になれる厳かな空間。
前日に訪れた姫路城と違い、ここ円教寺にはほとんど外国人観光客がいませんでした。
外国人観光客にも是非、この素晴らい雰囲気を味わってもらいたいものです…。
魔尼殿の下をくぐって、三之堂(みつのどう)のある広場を目指します。
緑豊かな森の中の遊歩道。
この日は観光客も少なく、静寂した森の中を散策することができました。
途中に、樹齢700~800年の巨大な杉があり、その大きさに圧倒されました。
徒歩10分弱で三之堂(みつのどう)のある広場に出ることができます。
三之堂(みつのどう)
三之堂とは、白砂の広場を囲んでコの字形に並ぶ、常行堂、食堂、大講堂の総称です。中世の寺院景観を現在に伝えており、現存する各堂は室町時代、15世紀半ばに再建されたそうです。
常行堂(左)と大講堂(右)は向き合うように建っています。
正面に位置する食堂(じきどう)の一階では、広場に向かって写経ができるようになっています。
平日の早朝、または夕刻時の観光客の少ない時間帯に、心静かに写経するのもよいですね。
建物端の階段を登ると、宝物殿となっている二階へ行くことができます。
寺内の諸堂にあった仏像や絵画などの寺宝が展示されています。
食堂二階の裏にある廊下に出てみると、遙か昔にタイムスリップしたような雰囲気を味わうことができますよ!
今回は当日に思い立って訪れたので、とりあえず魔尼殿と三之の堂だけを見てまわりました。
帰り際に、境内の掲示版で非常に興味深いものを発見!
ここ円教寺では一泊二日で修行体験ができるそうです。
いつか必ず己を清めるために泊りがけで修行に来ることを誓った私でした。
兵庫県立歴史博物館で、観光前の勉強をせよ!
実はこの日の午前、姫路城の近くにある兵庫県立歴史博物館を訪れていました。
姫路城と違って、連休にもかかわらずほとんど入館者がおらず、館内はガラガラでした。
館内には姫路城の詳しい解説だけでなく、兵庫県の歴史を紹介した展示物が一杯で、ハッキリ言って、姫路城へ行く前に必ず訪れるべき場所といえます。
その中でも是非とも見ておきたいのが「VRシアター」です。
10:30から放映された(1)~(7)までの番組を観たのですが、これが本当に面白いのです。
この番組を見ていたおかげで、午後、実際に円教寺を訪れた時は、その歴史的背景などを理解することができました。
そして姫路城を訪れる前に絶対見ておくべきものが「姫路城のしくみと縄張」です。
姫路城内の複雑な道や構造は何故、そのような作りになっているのかが非常にわかりやすく解説されています。
姫路城と書写山円教寺を訪れる前に、この県立歴史博物館でチョッと勉強しておけば、姫路観光を何倍も楽しむことができますよ!