ギックリ腰の後に、脚がシビレてきた場合

ギックリ腰 脚のシビレ

(この記事は2017年10月22日に更新されました)

「しゃがみ込んで草抜きを頑張ったら腰が痛くなった」

「ギックリ腰になった後、太ももに痛みやシビレが出てきた」

この記事はそんな方へ向けて書いています

キーワード:しゃがみ込んだ姿勢、ぎっくり腰、脚(太もも、膝、ふくらはぎ)の痛みとシビレ


こんにちは、理学療法士の石部伸之です

【しゃがみ込む姿勢は足腰を壊すよ】シリーズ第三弾をお送りします!

前回では、「しゃがみ込む」姿勢で、腰椎~骨盤~脚の筋肉が短縮し、硬直して凝り固まってしまうことを考察しました

今回は、大腿部にある筋肉を詳しく見ていきましょう

目次

復習:しゃがみ込むと腸腰筋が短縮し、硬直してしまう

腰椎から太ももにかけて「腸腰筋:ちょうようきん」という大きな筋肉があります

長時間しゃがみ込んだ姿勢をとり続けると、腸腰筋が短縮して硬くなってしまいます

腸腰筋は歩く時に太ももを持ち上げる主役となる筋肉ですから、普段から疲労が蓄積している可能性もあります

腸腰筋が硬く拘縮してしまうと、腰椎が前へ強く引っ張られてしまうので、腰椎に大きな負担がかかります

私達人間は二本足で歩行するという進化を遂げてきました

二本足で歩行するためには、脚に多くの強力な筋肉が必要となります

骨盤~太ももにかけては、強力な筋肉が何層も重なっています

ギックリ腰 脚のシビレ

長時間しゃがみ込んだ姿勢をとり続けると、腸腰筋だけでなく、他の筋肉も短縮して硬くなってしまいます

大腿直筋:だいたいちょっきん

大腿直筋は、骨盤から膝のお皿の下まで伸びている長い筋肉です

位置的には腸腰筋の上にかぶさるように付着しています

大腿直筋が拘縮すると、骨盤に付着している部分を指で押さえると激しく痛むことがあります

縫工筋:ほうこうきん

縫工筋は骨盤~膝の内側にかけて斜めに走行する細くて長い筋肉です

ギックリ腰 脚のシビレ

縫工筋は、太ももを上げて、少し外へ開く時に収縮する筋肉です

ギックリ腰 脚のシビレ

つまり、しゃがみ込んだ時の太ももの位置ですね

細くて長い縫工筋は、膝の内側まで伸びています

縫工筋が引き攣って硬直すると、骨盤に付着している箇所だけではなく、膝の内側の少し上にも痛みやシビレが出ることがあります

大腿四頭筋:だいたいしとうきん

ランニングや筋トレをされている方なら大腿四頭筋という言葉を聞いたことがあるはずです

大腿四頭筋は太ももの前面にある大きくて強力な筋肉です

ギックリ腰 脚のシビレ

(内側広筋:ないそくこうきん)(外側広筋:がいそくこうきん)(中間広筋:ちゅうかんこうきん)(大腿直筋:だいたいちょっきん)の四つから構成されています

これら四つの筋肉のうち、大腿直筋だけが骨盤に付着しています(残りの三つは大腿骨に付着)

つまり、しゃがみ込んだ時に収縮して緊張するのは主に大腿直筋ということになります

筋肉の位置を理解しましょう!

先ずは痛みやシビレがある場所の筋肉を理解しましょう

次に、その筋肉は何処から何処まで伸びているかを理解しましょう

それが理解できると、その筋肉が収縮すると関節がどのように動くかが理解できます

関節がどのように動くかが理解できれば、その動きを「やり過ぎたかどうか」を確認できます

その動きさえしなければ、痛みやシビレを改善し、予防することができるようになります!

…to be continued(続く…)

スポンサードリンク