第二給水ポイントで大会スタッフのオモテナシを受けたドリームSW氏と私。
残すは最後の山「福山」のみ。
普通に歩いても1時間もかからずにゴールの安養寺へたどり着くはずです。
意気揚々と第二給水ポイントを出発した矢先…
「あっ~!!!」
突然、叫び声を上げるドリームSW氏。
「あ~…、やべぇ…、やべぇ…」と意味不明のつぶやき…。
もしかして…?
そう、そのもしかしてです。
なんとスタート地点に停めたベンツのトランクに、ゴールに停めた自分の車の鍵を入れっぱなしにしたとのこと!
朝一番に二台でゴールの安養寺に行き、一台をそこに停めて、もう一台でスタート地点へ行く。
完璧だったはずの今日の行動計画が全てパ~。
何故、ゴール直前の今まで気づかなかったのか?
何故、一番忘れてはならない鍵を置き忘れるのか?
ゴールした後、どうやってスタート地点まで戻ればよいのか?
まぁ忘れてしまったものは仕方ない。
なんとかしてスタート地点に停めたベンツまで帰らなければなりません。
我々に残された選択肢は次の3つ。
1:ゴールした後、歩いてスタート地点まで帰る。
ゴールの安養寺からスタート地点までは普通の道で約10㎞。
山々を18㎞縦走した後とはいえ、この冬ハーフマラソンを2回も完走した我々には決して不可能な距離ではない。
そもそも一人で参加しようと思っていた当初はこの計画でしたから…。
しかし18㎞で終わると思い込んでいた矢先、さらに10km歩けといわれるは精神的にかなりハード…。
心の準備ができていないし、何しろ今日は真夏のような暑さです。
こりゃぁ無理だろうということで却下。(二人とも明日普通に仕事だし…)
2:倉敷駅まで5kmほど歩き、電車でスタート地点近くの中庄駅まで行き、そこから歩く。
この方法は単純に面倒くさいので却下。(そもそも歩く距離もあんまり変わらんし…。)
3:タクシーを呼んでスタート地点まで帰る。
お金はかかるが一番現実的な方法。
とりあえずゴールの安養寺まで行き、そこでゆっくり考えることにしました。
己の失態に深く落ち込み、うなだれながら福山登山道を進むドリームSW氏。
ここまでかなりハイペースだった歩みがガクッと落ちました。
私もガクッと力が抜けましたが、美しい竹林の風景が落ち込んだ心を癒してくれました…。
それでもなんとか力を振り絞って山頂付近にある「和霊神社」に到着。
最終チェックポイントの福山山頂からは、総社市を一望することができました。
後はここからゴールの安養寺まで20分ほど下りを歩くのみです。
…にしても、どうやってスタートまで帰るのだ??
…to be continued(続く…)