後頭部~首の後ろにかけての、不快な違和感やコリに悩まされている方が後を絶ちません。
今回は、後頭部~首の後ろを劇的にスッキリさせるセルフマッサージ法を紹介します!
目次
セルフマッサージのススメ
多くの人が「マッサージはプロにしてもらうもの」といったイメージを持たれています。
確かに、プロの施術家のマッサージは非常に効果的ですし、的確に痛みやコリを和らげてくれるでしょう。
しかしゴッドハンドと呼ばれるような伝説的な施術家であっても、あなたが感じる痛みやコリ感を、あなたと同じように感じることはできません。
つまり、あなたの痛みやコリ感を100%理解して、24時間、365日、真剣に対峙できるのは、あなた自身しかいないということです。
痛み、コリ、違和感、疲労感といった「感覚」は、極めて主観的なもので、それを感じている人しか、本当のところは理解できません。
ですから、自分で自分をマッサージする「セルフマッサージ」こそが、自分の筋肉のコリや違和感を解消する最も有効な手段なのです。
勿論、セルフマッサージをするためには、自分の身体、つまり筋肉、骨格、神経などの位置について、ある程度の理解が必要です。
ただし、人間の筋肉、骨格、神経の位置は、人によって違うということがありません。(肩甲骨や鎖骨の位置が人によって違うということはありませんよね。) 筋肉、骨格、神経の位置を把握することはそれほど難しいことではないのです。
私は一人でも多くの人が的確なセルフマッサージを自分自身に施せるようになるために、昨年「トリガーポイントの形成を防ぐ筋硬結マッサージ(秀和システム)」という書籍を出版しました。
4月にもボールペンマッサージという非常に面白い本を出版予定ですし、当ブログや動画で情報発信していくつもりです。
後頭部の違和感、コリを引き起こす筋肉
さて、セルフマッサージの有効性が理解できたところで、さっそく、後頭部の違和感、コリを解消するセルフマッサージを解説します。
…といってもそれほど難しいことはありません。
先ずは前回の記事で解説している、後頭部~後ろ首にかけての筋肉をおさらいしてください。前回の記事→【後頭部の違和感、コリは、こうして解消! ストレッチ編】
私たちの身体には様々な筋肉がありますが、それらは何層にも重なっているということを先ずは理解しましょう。
つまり、ある特定の筋肉だけをマッサージすることは困難なのです。
ですから、自分がマッサージしている箇所に、どのような筋肉が重なっているかを理解しておきさえすればよいのです。
後頭部~後ろ首にかけては、上のイラストにあるように、僧帽筋の下に様々な筋肉が存在しているということだけを理解しておきましょう。
後頭部の違和感、コリを解消する、セルフマッサージ法
首の後ろをセルフマッサージする場合は、後ろ首の中心にある頸椎は避けてください。
上の写真の要領で、頸椎の両側にある僅かな窪み部分をジワっと押してみて、痛キモチいいポイントを見つけてください。決して無理矢理、強く押さないようにしましょう。(押す力を自在にコントロールできるので、セルフマッサージは安全ですね。)
後ろ首は筋肉に覆われているので、マッサージしてもOKです。しかし上の写真の窪みより前、つまり首の横や、首の前は、決してマッサージしてはいけません。(首の横に浮き上がる「胸鎖乳突筋」という筋肉のマッサージ法は、また別記事で詳しく解説します)
首には非常に多くのリンパ節、血管、神経が集中していますから、むやみやたらとマッサージしたり、勢いよく曲げたり、伸ばしたりしないようにしましょう。
大切な首ですから、人にマッサージしてもらうより、自分で優しく、マイルドにセルフマッサージするのが安全というものですね。
指が痛くなるので、上の写真のようにボールペンでマイルドに押すのもよいでしょう。
ボールペンマッサージについては4月末に刊行される著書第5弾で詳しく解説しています。
当ブログで解説している内容は、著書にも記しておりますので、是非、ご参考にしてください!