後頭部~首の後ろにかけての、不快な違和感やコリに悩まされている方が後を絶ちません。
私自身、長時間パソコンで執筆していると、この部分に非常に不快なコリが生じてきます。
今回は、後頭部~首の後ろを劇的にスッキリさせるストレッチを紹介します!
目次
後頭部~首の後ろにある筋肉
後頭部から首の後ろにかけてある筋肉を先ずは理解しておきましょう!
後頭部~首の後ろには、さまざまな筋肉が幾つも重なっており、それらが互いにうまく伸び縮みし合うからこそ、顔を様々な方向に向けるという非常に複雑な動きが可能となっています。

後頭下筋群(こうとうかきんぐん)
後頭下筋群は、後頭骨と首の骨(第1頸椎&第2頸椎)を連結している非常に小さな筋肉たちです。後頭下筋群が微妙に収縮することで、顔をチョッとだけ動かすといった繊細な首の動きが可能となっています。
頭板状筋(とうばんじょうきん)、頭半棘筋(とうはんきょっきん)
頭板状筋と頭半棘筋は、胸椎(背骨の胸のあたり)から後頭部にかけて伸びているギザギザ状の筋肉です。これらの筋肉は、首を後ろに反らすときに収縮するだけでなく、首が前に倒れないように常に緊張を強いられている筋肉でもあります。
首を前後に曲げ伸ばししてみよう!

上のイラストをしっかりと確認してみてください。首を前後に動かすときは、第4頸椎~第7頸椎が主に動いており、それより上の頸椎はあまり動いていないのがわかるはずです。
第1&第2頸椎と後頭骨を連結している後頭下筋群は、首を前に動かしたところで、ほとんどストレッチされません。
胸椎から後頭骨へ伸びている頭板状筋&頭半棘筋も、第7頸椎の部分は伸び縮みしますが、後頭部とその下の部分はほとんどストレッチされません。

つまり、普通に首を前後に曲げ伸ばししても、後頭部と首の後ろの付け根あたりは、ほとんどストレッチされないということをしっかりと理解しましょう!
ほんとに効く! 首のストレッチとは?
後頭部~後ろ首にかけての筋肉と、首の動きが理解できたなら、これから解説するストレッチこそ、ほんとに効くということが理解できるはずです。

つまり、後頭部~後ろ首にかけての筋肉を正確にストレッチするためには、ただ単に首を前に曲げるのではなく、しっかりと「顎を押し込む」ことが重要なのです!
2014年9月に出版した著書第1弾「首や腰をボキボキ鳴らすと早死にします(廣済堂)」ですでに解説していましたが、とにかく首は曲げるのではなく顎を押し込みましょう。
顎を押し込むことで、後頭下筋群、頭板状筋や頭半棘筋の上部が劇的にストレッチされます。
慣れないうちは、壁に後頭部をつけて立ち、後頭部が壁から離れないようにしながら顎を押し込むとよいでしょう。

後頭部~後ろ首にかけての筋肉をギュッと収縮させる「逆ストレッチ」では、首を反らすのではなく、顎を引きだすことが大切です。
「顎を押し込む」「顎を引きだす」ことこそ、後頭部の違和感、コリを劇的に解消するストレッチ&逆ストレッチとなります。
詳しくはPHP研究所さんから出版されている著書第4弾「7秒逆ストレッチ」をご覧ください!