先週金曜日に、右膝内側にある鵞足に激痛が生じました。
しかし、適切に対処したので日曜日の午後には痛みはほぼ消失しました。
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ところが本日月曜日は、左膝が痛くなりました。
目次
右膝内側の痛みは鵞足炎が原因だった…
膝の内側、下腿の骨(脛骨)の上端には、縫工筋、薄筋、半腱様筋という三つの筋肉の腱が付着している部分があります。
この部分は、その形状がガチョウの水カキに似ていることから、鵞足(がそく)と呼ばれます。
縫工筋、薄筋、半腱様筋という三つの筋肉は、主に膝を安定させたり、屈曲させたりする働きがあります。
これらの筋肉が酷使されると、その腱が付着している鵞足に負担がかかるため、鵞足炎とよばれる炎症による痛みが生じます。
先週の木曜と金曜の二日間、右膝を曲げすぎて筋肉を使い過ぎたことが、鵞足炎の原因というわけです。
ハイパーモビリティーとハイポモビリティー
痛みなどで動きが制限されたり、動きが悪くなったりする状態を「運動性の低下」=「ハイポモビリティー」といいます。
動きが制限されたり悪くなったりした関節をかばうことで、普段よりも過剰に動かなければならなくなった状態を「過剰運動性」=「ハイパーモビリティー」といいます。
今回、私は右膝の鵞足炎による激痛が二日ほど続きました。
この間、できるだけ右膝を曲げないように心がけ、階段も左脚だけで一段一段登るようにしていました。
つまり、右膝はハイポモビリティーとなり、左膝がハイパーモビリティーの状態に陥っていたというわけです。
使い過ぎると当然、ケガをする可能性が高くなる…
普段よりも過剰に動かさなければならなくなった関節には、当然大きな負担がかかります。
その結果、ケガや炎症が生じる可能性が高くなります。
左膝の痛みの原因は??
右膝に激しい痛みがあったため、その痛みをかばうように、左脚へ体重をかけて椅子から立ち上がったり、左脚から段を登ったりということを繰り返していました。
その結果、左膝の大腿四頭筋を酷使したことで、左膝に痛みが出たと考えられます。
大腿四頭筋とは、大腿部前面にある大きな筋肉で、「大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋」の四つから構成されています。
左膝の痛みがある部分は、鵞足よりも上、膝のお皿の斜め上あたりです。
この部分は、大腿四頭筋の一つである内側広筋という筋肉が腱に移行し始める部分です。
内側広筋は、筋線維が斜めに走行しているため、同じ膝の動きであっても、大腿四頭筋の他の筋肉よりも大きな負担がかりやすく、膝の内側に痛みが出やすいといわれています。
つまり、今回の左膝の痛みは、右膝をかばうことで左足の筋肉、特に内側広筋を酷使したことが原因だと考えられます。
安静、湿布、アイシング、マッサージ
内側広筋を酷使すると筋肉が固くなり柔軟性が低下します。
そうなると鵞足に痛みが生じたように、内側広筋の腱のテンションが高まり、腱が付着している膝内側に痛みが生じるというわけです。
ですから、先ずは左膝の安静を心がけ、内側広筋をマッサージしてアイシングし、膝の内側から内側広筋にかけて湿布を貼ります。
おそらくこれで明日は、左膝の痛みが消失していると思います。
ケアの結果はまた報告いたします!