いよいよ著書第三作目の発売が迫っております!(amazon のページでは、すでに予約開始となっております。)
タイトルは「トリガーポイントの形成を防ぐ、筋硬結マッサージ(出版社:秀和システム)」です!
トリガーポイントの形成を防ぐ筋硬結マッサージ / 石部伸之 【本】
今回の著書には、私がリハビリの仕事を通じて学んだ知識と経験の、全てを注ぎ込んでいると言っても過言ではありません。
目次
筋硬結マッサージとは?
今回の書籍のテーマは筋硬結マッサージです。
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筋硬結とは、筋肉を酷使した後に形成される筋線維のシコリのことです。
筋線維は、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントという二種類の微細な筋原線維が互いの隙間に滑り込むことで収縮します。これが筋肉の滑走説と呼ばれるものですね。
筋肉を酷使したり、同じ姿勢をとり続けたりすると、互いの隙間に滑り込んで収縮した筋原線維が緩まなくなることがあります。(この理由については書籍で詳細に解説しております)
これが筋肉内に形成されるシコリ、つまり筋硬結(きんこうけつ)です。
筋硬結は言うなれば筋線維が痙攣し続けた状態ですから、当然、内部の毛細血管やリンパが圧迫され続け、循環不全が起きてしまいます。
その結果、コリ、痛み、シビレといった症状が生じます。
例えば長時間、正座し続けた場合、脚がシビレて立てなくなることがありますよね。
これは正座という姿勢により、脚の血管が圧迫され続けて、循環不全が起きることが原因です。
このように循環不全は、シビレ、痛みだけでなく、しつこいコリの原因でもあります。
この循環不全を引き起こす元凶は、筋原線維が痙攣した部分、つまり筋硬結にあります。
筋硬結はトリガ―ポイントと違うの?
一般的には、筋硬結という言葉よりも、トリガ―ポイントという言葉の方が広く認知されています。
トリガ―ポイントとは、その場所だけではく、離れた場所にもコリ、痛み、シビレといった症状を引き起こすポイントのことです。
例えば、僧帽筋のトリガ―ポイントは頭痛を引き起こす原因の一つです。
筋硬結とは、このトリガ―ポイントの前段階と言い換えても良いかもしれません。
肩コリが酷い人は、僧帽筋に筋硬結が無数にあります。
僧帽筋の筋硬結は、放置しておくと頭痛を引き起こすトリガ―ポイントになってしまうというわけですね。
ですから、重要なことは、筋硬結がトリガ―ポイントにまで悪化しない前段階で、しっかりとほぐしてやることなのです。
イラストと写真で、筋硬結マッサージを徹底解説
今回の書籍では、この筋硬結をほぐすマッサージ法を写真とイラストで詳細に解説しています。
内容は、「筋硬結が形成されるメカニズム」「筋硬結を解消するマッサージ法」「筋硬結の形成を予防するためのコンディショニング法」の三章から構成されています。
特に第二章では、筋肉の3Dイラストで筋肉を詳細に解説し、実際のマッサージ法、マッサージするポイントを写真で解説しています。
肩コリ、腰痛、関節痛があるなら、筋硬結マッサージをしてみよう!
筋硬結は、肩コリ、腰痛だけでなく、その筋肉が付着している関節にまで痛みを引き起こします。
筋硬結マッサージによって、それらの症状を和らげることも可能です。
また、マッサージは身体に圧を加えるものですから、マッサージしてはいけない場所、してはいけない場合があります。
マッサージするときの注意事項も詳細に解説しております。
「トリガ―ポイントの形成を防ぐ筋硬結マッサージ」を、肩コリ、腰痛、関節痛の軽減に役立てていただければと思います!