AGA治療の薬を完全理解! 育毛戦記05

AGA治療薬 効果 ブログ

前回までのあらすじ…

2017年7月6日、私は意を決し男性型脱毛症(AGA)専門クリニックを受診した。

そこでAGA治療のため、二種類の薬を受け取った。

★AGA治療薬の「デュプロストカプセル」(ザガーロのジェネリック)

★毛細血管拡張剤の「ミノキシジルタブレット」

しかし受け取った薬は明らかに外国製の怪しい薬。

ミノキシジルタブレットにいたっては何の表示も記されていない。

風邪やケガで病院にかかると、きちんとした説明書と一緒に薬が処方されるのに…。

家に帰ってネットでいろいろ調べてみると…。

なんとデュプロストもミノキシジルも、国内未承認の薬で、海外から輸入されたものなのだ!

しかも値段は個人輸入した場合の5倍以上!

健康保険が適用されない自由診療のAGA治療では、何もかもが胡散臭い…。

言われるがまま、この薬を飲むのは明らかに危ない。

そこで自分なりに徹底的にAGA治療薬について勉強したのでまとめてみたい。

目次

AGA治療薬はどのように作用するのか?

男性型脱毛症(AGA)を薬で治療する場合、一般的には二種類の薬を飲む。

AGA治療薬と毛細血管拡張剤だ。

今回はAGA治療薬について詳しく考察していきたい。

男性型脱毛症(AGA)の最大の原因はDHT(ジヒドロテストステロン)である。

身体にはテストステロンという男性ホルモンが分泌されている

毛根部でこのテストステロンに5α還元酵素が作用すると、DHTが生成される。

このDHTが正常な育毛サイクルを乱し、髪が太く長く伸びる前に抜け落ちてしまうのだ。

つまり5α還元酵素の働きを妨害することこそが男性型脱毛症(AGA)治療薬の役目なのだ。

この5α還元酵素には1型と2型の二種類があり、それぞれ異なる特徴がある。

5α還元酵素1型

側頭部、後頭部の皮脂腺に多く存在。

皮脂腺とは皮脂を分泌する場所のこと。

多くのAGAは前頭部、頭頂部から進行する。

ハゲ薄毛の人でも、側頭部や後頭部の毛はフサフサの人が多い。

そのため5α還元酵素1型はAGAにはあまり関係していないといわれている。

5α還元酵素2型

前頭部、頭頂部の毛乳頭に多く存在。

AGAは基本的には、そりこみ部や額の生え際といった前頭部、頭頂部のつむじのハゲ薄毛が進行する。

そのため5α還元酵素2型がAGAの元凶といえよう。

また2型は、人間の体内で生産されるDHTの6~7割を生み出しているといわれている。(残り4~3割が1型)

それに加えて、2型が作り出すDHTは、より強力だともいわれている。

つまり5α還元酵素2型は、1型に比べて、より多く、より強力なDHTを生成するというわけだ。

AGA治療薬の種類

AGA治療薬には二種類ある。

5α還元酵素2型だけを阻害する薬。

5α還元酵素2型と1型の両方を阻害する薬。

当然ながら、2型と1型の両方を阻害する薬のほうが体内のDHTの生成が減るのは間違いない。

私もAGA専門クリニックを受診した時、こういわれた。

育毛診断士:「2型1型の両方を阻害する薬の方がより強力です。」

そういう訳で、私は最初から2型1型双方を阻害する薬を飲み始めた。

しかし2型だけを阻害する薬のほうが、歴史が古く一般的には広く普及しているようである。

フィナステリド

5α還元酵素2型を阻害するものとして有名なのが「フィナステリド」である。

注意したいのは、フィナステリドとは薬に含まれる成分名である。

「フィナステリド錠」という薬効成分そのものを薬品名にした錠剤もあるので、混乱しないでほしい。

フィナステリドという成分を含んだ医薬品で最も有名なのが「プロペシア」だ。

日本では2005年に医薬品認可を受けて定式な医薬品として医療機関で処方されている。

その後、プロペシアのジェネリックとして「フィナステリド錠」がいくつかの製薬会社から発売された。

フィナステリド誕生の経緯

フィナステリドは最初、前立腺肥大症の治療薬としてアメリカで発売された。(メルク社から「プロスカー」という名称で1992年に発表)

ところがプロスカーを服用した前立腺肥大症患者には思わぬ副作用が出た。

髪が増えたのである。

そのことから、男性型脱毛症に対してフィナステリドが効果を発揮することがわかったのである。

男性型脱毛症(AGA)改善のためには、フィナステリド成分含有量1%が適正であると判明している。

フィナステリドの濃度が高ければ高いほど毛が生えるという訳ではない。

後ほど記すが、薬であるフィナステリドにはやはり副作用がある。

通常、どの薬にも1%のフィナステリドが含有されている。

フィナステリド成分を含んだ薬「プロペシア」の誕生

男性型脱毛症(AGA)の医薬品として1997年にアメリカで医薬品認可を受けたのが「プロペシア」だ。

日本では2007年に全国の医療機関で処方されるようになった。

プロペシアはフィナステリド成分を含んだ初めてのAGA治療薬。

つまりAGA治療薬の元祖といったところか…。

フィナステリドの効果

フィナステリドは毛母細胞に存在する5α還元酵素2型を妨害してDHT生成を阻害してくれる。

毛髪を生やす効果ではなく、毛髪の成長を阻害するホルモンを抑えるだけなのだ。

つまりフィナステリドを服用したからといって、毛髪がボウボウと生えるわけではない。

ハゲ薄毛が今以上に進行しなくなるだけと考えるのが正解だろう。

次回は、フィナステリド成分を含んだ薬、フィナステリドの副作用について考察します。

…to be continued(続く…)

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