前回までの続き…。
2017年4月、妻からの指摘を受け、私は自分の頭頂部を自撮りしてみた。
その画像では明らかにハゲ薄毛が進行していたのである!
焦った私はドラッグストアでハツモールという育毛剤を購入。
朝晩必ず毛髪の薄くなった部分に塗布し始めた。
ところが3ヵ月経っても目立った効果はほとんどなし。
ネットで詳しく調べた結果、男性型脱毛症(AGA)に辿りつたのである。
目次
完全理解! 男性型脱毛症(AGA)を分りやすく解説
男性型脱毛症(AGA:AndroGenetic Alopecia)は、男性特有のハゲ薄毛のことである。
額の髪の生え際(そりこみ部)、頭頂部(つむじ)の毛髪が薄くなり、徐々に進行していくのが特徴だ。
基本的にAGAは進行性で、髪が薄くなり始めると、何もしなければどんどんと進行し続けてしまう。
では何故、AGAは男性のみに発症するのだろうか?
何故、薄毛が進行してしまうのだろうか?
先ずはAGAの原因を完全理解してみたいと思う。
DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモン
AGAを引き起こす直接の原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンである。
男性の体内ではテストステロンという男性ホルモンが分泌されている。
テストステロンは、筋肉や骨格を発達させ、性欲衝動を亢進させる。
成長期においては男性器の成長を促す、まさしく男らしさの象徴ともいるホルモンだ。
ところが!!
毛根部に存在する5α還元酵素がテストステロンに作用すると、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質に変化してしまう。

ジヒドロテストステロン(DHT)には強力な脱毛作用が備わっている。
DHTが「アンドロゲンレセプター」という受容体(受け皿)に結合すると脱毛が進行。
育毛サイクルを乱し、髪が太く長く成長する前に毛が抜けてしまう。
つまり髪が十分に育たなくなるというわけだ。
遺伝
よく「ハゲは遺伝する」と云われる。
確かに父親や祖父がハゲている人は、ハゲる確率が高いかもしれない。
DHT(ジヒドロテストステロン)がハゲを進行させるのは、毛根部のアンドロゲンレセプターという受容体、つまり受け皿に結合するからである。
このアンドロゲンレセプターが多いか少ないか、感受性が強いか弱いかこそが、親からの遺伝であると云えよう。
つまりハゲ、薄毛はある程度遺伝すると考えてもよい。
生活習慣
不健康な生活習慣は、髪の毛にも悪い影響を及ぼす。
特に睡眠不足は、髪の毛の成長に必要な成長ホルモンの分泌を乱す。
喫煙は血管を収縮させるので、頭皮の血行が悪化する。
その他にもストレスなど、身体に悪影響を及ぼすものは、やはり髪の毛にも悪影響を及ぼすと考えてよいだろう。
特に大切なのが食事だ。
身体の細胞を作り上げ、維持しているのは、日々の食事から摂取するタンパク質である。
髪の毛も、その材料となるタンパク質が不足すれば成長しないのは当然のこと。
偏った食事、極端なダイエットによる栄養不足は、発毛や育毛に悪影響を及ぼす。
栄養バランスがとれた食事は、育毛だけでなく健康の基本中の基本といえるであろう。
以上の三つが男性型脱毛症(AGA)の主な原因と考えられている。
男性型脱毛症を克服し、育毛発毛させるために必要なこととは??
遺伝に関しては、どんなに努力しても変えることはできない。
身長や顔の形が遺伝するように、毛根部のアンドロゲンレセプターが多いか少ないか、感受性が強いか弱いかといった遺伝的な要因はどうすることもできないのである。(遺伝子治療でもすれば別だろうが…)
つまり、男性型脱毛症によるハゲ、薄毛を克服し、毛髪を増やす(育毛発毛させる)ために必要なこと…
それは DHT(ジヒドロテストステロン)の生産を阻害すること、そして髪の発育を促すために生活習慣を改善するしかないのである。
この二つのうちどちらが欠けても、男性型脱毛症(AGA)を改善することはできない。
しかしこの二つを確実に実行すれば、高い確率で育毛発毛させることは可能なのだ。
次回予告「育毛発毛治療を実践しよう! 育毛戦記03」
…to be continued(続く…)