2021年02月22日、いよいよ著書第四弾が、PHP研究所さんから出版されます。
タイトルは、「7秒逆ストレッチ:ダイエット、筋肉強化、腰痛・肩こりに効果絶大!」です。
逆ストレッチというメソッドについて、解説してみたいと思います。
目次
逆ストレッチとは?
逆ストレッチとは文字通り、ストレッチの逆という意味です。
ストレッチが筋肉を伸ばすことですから、その逆の「筋肉を縮める」ことになります。
一般的に、筋トレなどで筋肉を鍛えるときは、筋肉を縮めます。
この筋肉を縮めることを「筋収縮」といいますが、これをよりキャッチーに、より分かりやすく表す用語として、逆ストレッチを採用しました。
逆ストレッチという用語を使う前は、カウンターストレッチ、スクイージングといった用語を使用していたのですが、より、分かりやすく、直感的に理解できるということで、最終的に逆ストレッチに落ち着いたというわけですね。
逆ストレッチの考え方
逆ストレッチは、筋肉を収縮させることですが、単に筋肉を収縮させて鍛えるだけなら、普通の筋トレと何ら変わりはありません。
逆ストレッチが逆ストレッチたる所以には、それなりの理由があります。
それは、逆ストレッチが筋肉を単に収縮させるだけではなく、筋肉を最も短縮させる、つまり筋肉の端と端(筋肉の起始と停止という)を最も近づけるメソッドであるということです。
思いっきり力を込めて収縮させるよりも、最大限に短縮できるところまで収縮させると、筋肉にはより強い刺激が加わります。
筋トレでもただ単にバーベルやダンベルを動かすだけではなく、筋肉に効かせるフォームが重要ですよね。
このフォームとは、筋肉に正しい刺激を加える関節の動かし方ですが、逆ストレッチは、そこから更に一歩踏み込んで、筋肉がもうこれ以上収縮できないギリギリのところまで収縮できるようなフォームを採用しています。
これが逆ストレッチメソッドというわけです。
実はこの「筋肉がこれ以上収縮できないところまで最大限に短縮させる」と、様々な生理的なメリットを得ることができるのです。
逆ストレッチのメリット(効果)とは?
筋肉が最大限に短くなるまで思いっきり収縮させると、次のようなメリットを得ることができます。
血行改善&循環促進
筋肉内には、血液、リンパ液、細胞液など、さまざまな体液が含まれていますが、筋肉がギュッと収縮すると、それらが絞り出されます。
強く短縮すればするほど、体液は強く絞り出されます。
濡れたタオルを軽く絞るよりも、思いっきり小さくなるまで絞る方が、水を最後の一滴まで絞り出せるのと同じです。
そして、強く短縮させた筋肉を緩めると、今度は新鮮な体液がドッと筋肉内に流れ込んできます。
これにより、筋肉内の血行が改善され、循環も劇的に促進されるというわけです。
筋力強化
筋肉は軽い負荷でいくら刺激しても強くなりませし、大きくもなりません。
筋肉は備わっている筋力以上の刺激が加わらなければ、それ以上に強く大きく成長する必要がないからです。
筋肉を最大限に強く短縮させる逆ストレッチは、筋肉に非常に強い刺激を加えることができます。ですから、筋肉を強くすることもできるわけです。
柔軟性向上
筋肉は強く収縮させた後に脱力すると、普通に力を抜いたときよりも緩みます。
これが筋肉の「最大収縮後の最大弛緩」と呼ばれる性質です。
逆ストレッチで強く筋肉を収縮させた後に脱力し、そこから筋肉をストレッチしてやると、通常のストレッチよりも遥かに効率的に筋肉の柔軟性を高めることができます。
医学的リハビリテーションには、いったん筋肉に力を込めてから、筋肉を伸ばすという手技もありますが、逆ストレッチもそれに似たようなものですね。
ただし、筋肉の両端(起始と停止)を最大限に近づけるフォームを重要視するという点ではまったく異なったものとなります。
その他のメリット
血行が改善され、循環が促進されることで、肩こり、腰痛の改善や、ダイエット効果、新陳代謝の促進といったさまざまな二次的なメリットもえることができます。
以上のようなメリットは新著に詳しく書いておりますので、是非、一読していただければと思います。
逆ストレッチ誕生秘話
実は、逆ストレッチの考え方自体は、私が2014年09月に廣済堂出版さんから出版した初めての書籍「首や腰をボキボキ鳴らすと早死にします」でも紹介しています。
当時は「スリーステップエクササイズ」と呼んでいました。
つまり、筋肉を強く収縮させる・脱力する・ストレッチするという三ステップを行うエクササイズです。
考え方としては逆ストレッチそのものですが、当時はまだ筋肉の起始と停止を近づけるフォームについては触れていませんでした。
2020年03月に秀和システムさんから出版した著書第三弾「トリガーポイントの形成を防ぐ筋硬結マッサージ」でも、実は「カウンターストレッチ」という節を設けて、逆ストレッチの考え方について述べています。
実はこの「筋硬結マッサージ」の企画は、2019年02月に上京して、6社ほどの出版社の編集者さんにプレゼンしています。
その中のある編集者さんとの会話のなかで、逆ストレッチという言葉を使って、逆ストレッチのメリットをプレゼンしたことがあるのです。
ただ、そのときはマッサージ本の企画会議でしたので、逆ストレッチについては進展がありませんでした。
しかし、2020年03月に秀和システムさんから「筋硬結マッサージ」本を出版した後、改めて逆ストレッチに焦点をあてた企画書を作り上げました。
それが2021年02月22日にPHP研究所さんから出版される今回の書籍となるわけですね。
今後は、逆ストレッチの動画に全力を注ぎます
新著には、多くの実践的な逆ストレッチのやり方や、基本的な考え方、理論を記しています。
ただし、書籍はページ数が限られていますので、今後は Youtube、Twitter で動画を配信し、書籍の内容を補足し、バージョンアップを繰り返していくつもりです。
逆ストレッチは非常に効果的、実用的なメソッドですので、毎日の生活に気軽に取り入れて実践していただければと思います!
このブログのタイトルも「逆ストレッチ公式BLOG」に変更して、今後は、逆ストレッチの普及に全力を尽くしたいと思いますので、何卒よろしくお願いします!