風邪をひいたわけでもないのに、喉に不快感、違和感がある、喉が詰まって苦しいといった症状はありませんか?
病院で詳しい検査をうけても異常は無く、原因が分らない…。
このような症状がヒステリー球(咽喉頭異常感症)です。
目次
喉の違和感、閉塞感が治まらない…
5月下旬から7月上旬にかけて、激しい咳にみまわれました。
血液検査で異常は無し、胸部レントゲン写真でも異常は見つからず…。
ストレスやアレルギーで発症する咳喘息にかかってしまったようです。
必読記事 → 【恐ろしい咳喘息 一か月以上続く咳の原因】
現在(7月中旬)には咳はほとんどなくなりました。
しかし痰は出ないのに喉に違和感、閉塞感、締め付け感があります。
不思議なのは、痛みは全くなく、食べ物を飲み込むときなどはまったく違和感がありません。
このような耳鼻咽喉科、内科で検査を受けても身体の病気が無いにもかかわらず、喉の異物感や圧迫感などがある場合、ヒステリー球の可能性があります。
ヒステリー球とは?(咽喉頭異常感覚症)
ヒステリー球とは咽喉頭異常感症とも呼ばれます。
喉に詰まったような違和感や圧迫感があるにもかかわらず、病院での検査では具体的な病気が見つからない状態を指します。
ヒステリー球は身体的な病気ではないものの、鑑別不能型身体表現性障害の感覚障害の一種に分類されます。
つまり身体の病気が原因で症状が起こっているわけではありません。
ヒステリー球の発症には様々な要因が考えられます。特にストレスなどの精神的要因が深く関係していると考えられます。
ヒステリー球の症状
私の場合、症状としては「喉が締め付けられる感じ」「痰が出ないにもかかわらず、喉に痰が絡む感じ」「喉の閉塞感」です。
にもかかわらず、食べ物を飲み込む時にはまったく違和感がありません。
常にこのような症状があるわけではなく、執筆がイマイチはかどらないとき、忙しいときに特に症状が目立つ感じがします。
ヒステリー球の原因とは?
ヒステリー球の原因はさまざまですが、やはりストレス、不安感、疲労感、緊張感が強くなったときに症状が悪化するようです。
不安感、疲労感、緊張感、精神的なショックは身体にとって大きなストレスとなります。
ストレスを受けると身体の自律神経バランスが崩れて交感神経が優位になります。
その結果、食道や気道の周辺には自律神経やリンパ節が影響を受け、食道付近の筋肉が過剰に収縮し、食道の内腔が細く締め付けられてしまうと考えられています。
確かに、今回私が経験した咳喘息もストレスが原因ですから、その後に、ヒステリー球の症状が現れてもおかしくはありませんね。
私の場合は、トライアスロンに向けての練習、バタバタと忙しい日中の仕事、執筆作業が、知らない間にストレスとなって咳喘息やヒステリー球を引き起こしたのでしょう。
「今年はトライアスロンには出場しない」と決心してから、トレーニングをする必要がなくなったので、精神的に非常に楽になりました。
その結果、咳喘息も軽快し、現在は僅かにヒステリー球の症状があるだけです。
喉に病気がないことを確認
ストレスが強いからと言って即、ヒステリー球であると考えてはいけません。
まずは病院で血液検査やレントゲン検査を受け、喉や肺の病気ではないことを確認することが先決です。
喉の閉塞感、痛みなどは喉頭がんによっても出現するので、注意が必要です。
ヒステリー球の症状への対処法
一番重要なことは、症状を引き起こしているストレスを軽減することです。
精神的に安定できるように心がけ、自律神経のバランスを整えて、交感神経の高ぶりを抑えましょう。
喉に湿布を貼ると意外と効果的
実は首周囲の筋肉「胸鎖乳突筋」「斜角筋」「僧帽筋上部」が緊張して、コリ固まると、喉が締め付けられる感じがします。
これらの筋肉が緊張すると血行が悪くなり、喉や気道に影響がでるのは当たり前ですよね。
私の場合も、著書やブログの執筆のため長時間キーボードを打ち続けると、自然と肩や首周囲が緊張し、咳喘息、ヒステリー球の症状が悪化します。
そこで筋肉の緊張を和らげるために、喉に湿布を貼って就寝してみました。
すると驚いたことに、かなり症状が改善。
意外とオススメな対処法です!
自分でコントロールできない症状は恐ろしい…
ヒステリー球の「ヒステリー」は、「ヒス」とも言われます。
気が短いこと、興奮や激情により感情がコントロールができないことを意味する言葉です。
しかし医学的に使用する場合は、明らかな病気(食道がんや喉頭がんなど)がないのにも関わらず精神症状や身体症状が出現するような状態をヒステリーといいます。
私は今までストレスで肉体や精神に異常をきたした経験がありません。
デルタフォース隊員並みのトレーニングを積んできたので、ストレス耐性にはかなり自信がありました。
ストレスは自分でコントロールできると考えていたのです。
しかしストレスが知らない間に身体を蝕んでいたようです。
今回の経験を活かし、今まで以上にストレスを上手く発散し、ストレスにうまく対処できるように精進を積んでいこうと思います!