2011年05月29日の深夜
私は突然、痛風発作 に見舞われました
右足の親指の関節が布団が触れただけでも、飛びあがるほどの激痛でした
痛風とは文字通り「風が当たっても痛む」ほどの激烈な関節痛(=痛風発作)に見舞われる病気です
痛風が恐ろしいのは、腎臓が障害されて 腎不全になり、最終的には 人工透析 をしなければならくなることです
今回はこの恐ろしい生活習慣病、痛風の原因について考察したいと思います!
目次
高尿酸血症が痛風発作を引き起こす!
痛風発作はある日、突然に発症します
この痛風発作は、実は長い間、高尿酸血症という状態を放置したことが原因で起こります
高尿酸血症とは「血液中に 尿 酸 という物質が溢れかえった状態」です
血液中の 尿酸 の値が何か月も高い状態が続くと、溢れかえった尿酸が結晶となって関節に少しずつ付着しはじめます
そしてある日突然、足の親ゆびの付け根などの関節が赤く腫れて激烈に痛みだします
これが痛風発作ですね
発作は我慢していれば一週間程度で鎮まる場合があります
しかし痛みが治まったとしても油断は禁物です
スグにまた同じような発作がおこります
高尿酸血症を放置してしまうと、足の指だけでなく、足首、膝の関節まで腫れはじめ、発作の間隔も次第に短くなってきます
関節の痛みだけでなく、腎不全になったり、尿路結石が出来たりする確率が飛躍的にたかまります
最終的には、身体中の血液を濾過する働きをする腎臓が機能しなくなり、人工透析しなければならなくなります
痛風の痛みが激烈な理由
血液中の尿酸が増えると、血液に溶けきれない尿酸は徐々に結晶化します
この結晶は「針状結晶」とよばれるもので、針のように鋭いトゲトゲの結晶です
高尿酸血症を放置しておくと、この針状結晶が血液によって全身を巡ります
針状結晶が関節に付着すると、それを白血球が攻撃するために、関節に激しい炎症、つまり痛風発作が生じるわけですね
典型的な痛風発作は、私のように足の親指の付け根に起きることが多いようです
理由としては、・・・
① 足の親指の付け根は、常に大きな負荷を受け続けている関節である
② 「しもやけ」ができることからも分るように、足の指の毛細血管は、血行があまり良くないため、針状結晶が溜まりやすい
・・・と考えられます
痛風が腎臓を壊す理由
また、腎臓は一日に何リットルもの血液を濾過しています
針状結晶が溢れた血液を濾過すると腎臓の組織は傷つき、破壊されていくことは容易に想像できますね
私達は生きている限り新陳代謝を繰り返し、血液中には常に尿酸が存在しています
問題は、尿酸が増えすぎて血液中で飽和状態となり、針状結晶をつくるです
針状結晶を作らせないようにするためにも、血液中の尿酸はできるだけ基準値(3~6㎎/dl)以内に抑えておくことが大切です
高尿酸血症は、遺伝と生活習慣の両方が関係しているので、それらの知識を持ったうえで治療にあたらなくてはなりません
幸い、良い痛風の薬が開発されているので、正しく治療していけば健康な生活を送ることができます
次回は実際の痛風治療について考察したいと思います!
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