私は現在、ステロイド性点鼻薬のおかげで、今までの人生で最も鼻が通っている状態です。
子供の頃から、年から年中、アレルギー性鼻炎による鼻詰まりに悩まされ続けてきた私にとっては、夢のような状態といっても過言ではありません。必読記事→【何十年も続いた鼻詰まりが遂に解消!】
今回はアレルギー性鼻炎がもたらす大罪の数々について考察してみました。
目次
他人事ではないアレルギー性鼻炎、特に花粉症
近年、花粉症に悩まされ続けている人が激増しています。
花粉症をはじめとする何らかのアレルギー性鼻炎の有病率はなんと、国民の約40%にまでのぼるといわれています。
アレルギー性鼻炎とは、私達の身体に備わっている免疫システムが過剰に反応した状態です。
身体に細菌やウィルスが侵入してくると、免疫システムがこれらの異物を攻撃して排除してくれます。
そのおかげで、私達は健康体を維持できるわけですね。
ところがこの免疫システムが些細な、大したことのない、ホコリ、花粉、犬や猫の毛といったものにまで過剰に反応してしまうのがアレルギーです。
アレルギー性鼻炎の症状
アレルギー性鼻炎の典型的な症状は、「くしゃみ」「はなみず」「鼻詰まり」です
身体に侵入した異物を、くしゃみで、外に飛ばそうとし、鼻水で洗い流そうとし、鼻を詰まらせて、体内へ侵入できないようにしようとしているわけです。
これらの症状に見舞われてしまうと、まともに仕事や勉強ができません。
それに鼻が詰まると食事をするのも一苦労となります。
鼻から息を吸えないため、食べ物を咀嚼しながら同時に息も吸わなければならなくなり、大変です。
私の場合は、身体を激しく動かすトレーニングを始めると、交感神経がアレルギー反応を抑えつけるのか、鼻詰まりが一時的に解消することがあります。
しかしトレーニングの後は症状がぶり返します。
このように、アレルギー性鼻炎はパフォーマンスに非常に大きな悪影響を及ぼします。
口呼吸は身体に悪い
鼻の粘膜の重要な役割は、バイ菌やホコリが体内に侵入しないようにすることです。
鼻から空気を吸うと、鼻の粘膜や繊毛が空気中の異物を取り除いてくれます。
つまり鼻は文字通り「生きた空気清浄機」です。
アレルギー性鼻炎で鼻が詰まると、口で呼吸しなければならなくなります。
広く大きな口からはバイ菌やホコリが気道へどんどんと入り込んでしまいます。
口呼吸は風邪をひきやすく、鼻呼吸は風邪予防となります。
恐ろしい睡眠時の微小覚醒(Micro Arousal)
アレルギー性鼻炎で最も恐ろしいのは、鼻が詰まることによって、睡眠時の呼吸が妨げられることです。
鼻が詰まることで睡眠が妨げられ、脳波に「微小覚醒(Micro Arousal)」という変化が生じるという報告があります。
その結果、小刻みに覚醒することで睡眠が分断され、心身が十分に回復することができず、日中の眠気を誘い、パフォーマンスにも悪影響を及ぼします。
この睡眠障害をなくすためにも、アレルギー性鼻炎は絶対に改善しなければならないと思います。
アレルギー性鼻炎と喘息の関係
実はアレルギー性鼻炎の人は、将来、喘息を患う危険性が高くなります。
事実、私も40年近く続いたアレルギー性鼻炎に加え、昨年(51歳のとき)、喘息のような激しい咳に見舞われました。本格的な喘息症状はありませんが、昨年以来、慢性的な咳が続いています。
時々咳き込む程度ですが、明らかに喘息のリスクが高まっているのを実感しています。
空気は鼻から入り、肺へと流れ込みますが、「鼻、口、喉」を上気道、「気管、肺の気管支と細気管支」が下気道となります。
つまり、「アレルギー性鼻炎=上気道のアレルギー」、「気管支喘息=下気道のアレルギー」となります。
空気の通り道(気道)の粘膜がアレルギー性の炎症を起こしている点では、アレルギー性鼻炎も喘息も同じだと考えられます。
また、アレルギー性鼻炎の患者さんの約2割が喘息であり、気管支喘息の患者さんの約6割以上がアレルギー性鼻炎だといわれています。
アレルギー性鼻炎による「くしゃみ、鼻水、鼻詰まり」も苦しいですが、気管支の炎症による呼吸困難も恐ろしいです。
つまり、アレルギー性鼻炎は放置せず、キチンと治療することがとても重要ということですね。
私はステロイド性点鼻薬のおかげで、鼻詰まりは劇的に改善しています。
今後は昨年5月から続いている咳の治療について継続的にレポートしていきます!